コラム

◾️誰も言わない"スポンサーコール"に対する本音の話。

2024年9月1日

おはようございます。普段はキンコン西野さんのVoicyを聴いている中崎です。

▼基本、毎朝7時にエンタメのお話をされています。

さて今日は、『CM内容は"実際にしゃべる人"に丸投げした方が全員ハッピーでは?』と思った話をつらつらと。

大前提として「特にスポンサー様に利益と感謝が還元されるといいなぁ」という想いがあります。よろしくお願いします。

さて幼い頃に「もう!TVやYouTubeに"CM"が流れるの邪魔過ぎる!」と感じた幼少期。

その感覚自体は『人間の本能』として正解ですが、しかし"大人"としては『社会を成り立たせる理屈』を知った以上は流石に仕方ない、と感じます。

簡潔にまとめると、『みんなが無料でコンテンツを楽しめる仕組み』は『企業さんが"大きなお金"を代わりに負担してくれている』から出来ているんだよ。と言うお話ですね。

↓詳しくはこちらのYouTube動画が大変分かりやすいです。

と言う訳で「僕はCMなんて見たくない!」なんて主張してスポンサー様を邪険にすると…当然「お金を払って嫌われる罰ゲーム」をやりたい企業様なんておりません。そうなれば『制作側は無収入のまま』なので予算はかけれらず、演者も編集もバイトで生活。そんな貧しい作り手は"アマチュアレベル"のコンテンツを趣味で出すのが精一杯。結果、今まで無料だった『プロ級のコンテンツ』はもう『有料課金出来るお金持ち』にしか公開出来ない。

スポンサー様を邪険にして"一番損するのは我々一般人"です。

最悪の場合、誰もがAmazon primeやNetflix、Hulu、YouTubeプレミアムに課金しないとエンタメを一つも楽しめない世界…なんてのは私も望みませんので、基本的には『スポンサー様に感謝しつつエンタメを無料で楽しむ文化』は賛成です。

https://www.picture-book.jp

という訳で、まずは『VIPの方々への感謝が超大事』という前提は共有出来たかと。

ただ、それでも(というか"だからこそ")スポンサー様が暴走しても誰も口に出来なくなっている部分があるなぁ…と感じたので今回はココを文章でまとめてみます。

それでは以下、私が『Voicyのスポンサーコール』について(個人的に)思う事、です。

※あくまでも個人的な内容なので悪しからず。

はい。こちらはキンコン西野さんの過去のサロン記事。
(2019年10月2日の記事なので、"まだ企業のスポンサーコールが始まる前“の内容ですね。)

もっとも。キンコン西野さんの改善速度はとんでもないので、もしかしたら2024年9月最新とはちょっと事情が変わっている可能性もあります。

さて記事内容を端的に抜き出すと『広告は“知られる“よりも“愛される“事でしか他企業と差別化ができなくなる』というのが本題です。

※コレは私自身「正直、心地がよかったスポンサーコールしか耳に残ってないなぁ…」という体験からも頷けます。

真っ先に記憶に残っていたのは『弁護士の白土楊子さん』や『たまプラーザの植木先生』でした。

他にも様々なVoicyスポンサー様がいらっしゃいましたが、やはり数年経っても(個人的に)パッと思い出せるのは上記のお二人。

コレは言い換えると、今も『知られている』上に『愛着が残っている』ので、やはり彼らが「何かしたい!」と思った時には西野さん界隈の方々からの支援や応援、交流・提携が持続的に循環しやすいのでは…?と私は仮説を立てています。

では一方、それ以外のスポンサーの方々はどうだったのか。

勿論他のスポンサー様もその時は覚えているのです。が…「いざお名前を見かけた時に(循環するタイミングが来た時に)、ちゃんとその名前をすぐさま思い出せるか?」と自問するとやや自信がありません。

どうやら折角のVoicy広告枠は、条件①『まず記憶に残る』を満たした上で、条件②『不快では無かった事実』があれば“企業としてスポンサーになった恩恵“(長期的に愛される特典)を受け取りやすいのかもしれません。

そして要点。

「どうして今でも私の記憶に残ったのか…?」と振り返ると。
コレはおそらく3つの要因があり得ます。

  • 1.広告の文字数は最小限。
  • 2.全く同じ文言を馴染ませる。
  • 3.西野さんの広告力を信じてる。

以下、詳細を書きましょう。

3ー1.広告の文字数は最小限。

こと『説明』において、『知らない単語を2つ以上入れない』のが大事だそうで。

思えば『この放送は、✖️✖️で〇〇な△△をしているBさん、を応援しているAさんの提供でお送りしまーす。』と宣伝されても一発で聞き取るのはムリでした。

※もしかしたら「知人である誰かを応援したい」という事情があったのかもしれません。

(それ自体は勿論ステキです。)

とはいえ、この時点で『知らない活動』『知らないAさん』『知らないBさん』で“3つ“も知らない単語が入ってます。

加えて厄介な事に、(登場人物である)「AさんとBさんと、しかも両者が共通で所属しているグループの歴史」がスポンサーさんの活動圏に含まれているので…“彼らのフォロワー圏では、(全員が既に知っている単語ばかりだから)事前に適切なブレーキを踏んであげられない“といった大問題がありました。

※他者目線を獲得出来ないまま、"コミュニティ外の他者"に貢献しようとして事故が起きている。

また余談ですが、こういった問題は『クラウドファンディングの“企画者Aの知人Bが提供する謎リターンC“は大体身内しか買ってくれない上に爆死する。』というよくある大事故にも繋がります。

『知らない企画者』『知らない著名人』『知らないクオリティ』で3つです。

どうも「初めて知ってもらう」時点では「最小の文字数」である方が旨みがあるのかもしれません。

高額の出資者としては短期的に「全部説明したい」and「即座に利益を回収して赤字を回避したくなる」のでしょうが、ココはあえてじっくり我慢して“最小のアピール“に留めた方が「一見短いCM時間のみ」でリスナーの過処分記憶(数年分)を奪えるので全方位に良さそうですね。

↓別解として、西野さんは『あえて滞在時間が長くなるグッズ売り場』を作る事でお客様からの愛着を盤石に。
そして超長期的に『生涯に渡ってグッズを買い続けて頂く仕組み』に取り組むようです。

3ー2.全く同じ文言を馴染ませる。

二つ目に、『宣伝内容が3ヶ月間全く変わらなかった』のも大きいと思います。

確か別のスポンサー様の提供枠で…しばしば『〇〇でお馴染みの〜』という謎の定型分があった筈なのですが…

残念ながらこちらは「“具体的な〇〇“が毎日バラバラに変わったせいで何も耳に馴染んでいない」のが実情でした。

実験する事はとても大切ですが、それは絶対条件として『正確なフィードバックが得られる環境』でないと正しい測定結果を得られません。

しかし西野さんの教育圏では『スポンサー様に感謝する文化』が浸透しているので、当然ながら「わざわざスポンサー様の機嫌を損ねるようなネガティブフィードバックを書き込むメリット」が一個もない。

コレでは何を試してもデータが取れない環境ですし、そもそもリスナーと放送主を実験対象として扱うべきでは無かったと思います。

※少なくともリスナーから“愛される条件“を満たせていない。

また、正直『Voicyを聴くタイミング』としては「化粧中」「通勤中」「料理中」「掃除中」「作業中」などなどの『ながら聴き』の利用が多いので、“そもそもリスナーは聴き逃す機会も多い“とみて間違いない。

視聴者の状態が毎度ブレる環境で、本当に「毎回変わる文言が一般の方の耳に馴染むのか」という試みは、かなりムリがあったのかもしれません。

3ー3.西野さんの広告力を信じてる。

結局のところ、これが一番大きかったのかもしれません。

そもそも『日本で一番の広告王』が『広告王のメディア』で『広告王の実績』を喋るから“Voicy一番のフォロワー数“を抱えた訳で…

※2024年9月1日時点で51.9万フォロワー。大体東京ドーム10個分を満席に出来る規模感ですね。

一見すると『見込み51万人の全ての土地に15秒前後のアナウンスを流せる』という破格の権利。

とはいえ、冷静に考えると『ここに素人考えのオリジナル宣伝文句を差し込む』のは実は相当ムリがある。

お寿司で言うなら「極上のシャリ」「極上のネタ」「極上の醤油」「極上のお皿」「極上のお店」が既に担保されている…と言う状況で、ここにスポンサー特権で「私の考えた付け合わせ」を“No.1の芸人と地続きの放送内容“に載せなければならない訳です。

類例:『伊東ライフ状態

(尚、下手に"面白い事"を言おうとすると。直後に『プロの芸人による小噺が連続する』という事実上の公開処刑が続きます。)

もはや『"素人"の力量で創意工夫した広告枠』が一体どれだけ会社の評判を下げてリスナーの記憶に焼き付いてしまうのか…と想像するのも恐ろしい。

よってここは『変な事をしない』選択が最高ですね。

ぶっちゃけ既に『極上の板前さん』(西野さん)とダイレクトな関係性がある以上、だとしたら後は「ねぇ大将、ウチでこんな魚が獲れたんだけど上手いこと料理してくれる?」とプロに素材をぶん投げた方がよっぽど高品質な魅せ方で己の素材が活きるので安心です。(この関係性が1番の資産かも。)

なので下手にコメント欄で激しく自己アピール等を繰り返すよりは、精々短いコメント投稿や返信を行う位の方が(上品に)ファンが増えていいんじゃないかなぁ…と感じております。

西野さんの『ゲストの勝たせ方』をナメてはいけない。

▶︎折角なので『スポンサー様が愛される文言』が読まれると最高です!

ぶっちゃけると『応援しにくいクオリティの文言』を掲載されるとスポンサー様への感謝を告げにくい…!

中には『高額スポンサーに手を挙げた時点で無条件で容認するべき』と感じる方もいるのでしょうが、私からすると「その勇者が51万人規模の晴れ舞台に上がるのに、事前に“社会の窓が開いている事を知ってて教えてあげない“事の一体何が他者貢献か。」としか思いません。

毎度毎度、挑戦者の『勇者モードを止めない』『雑なクオリティを引き止めない』『長期間テキトーに放置する』そして結果、『見かねて西野さんが(暴走族を死なせない為に)公開の場で指摘せざるを得なくなる』という無責任なフォロワー思想には落胆を禁じ得ない。

せめて初日に教えてあげれば傷は最小で済んだのに。

誰もフィードバックを返さない。

正直、精々自分一人が嫌われる程度のリスクで応援したい方の名誉を守れるのならそれで十分『他者に貢献している』と胸を張れるのではないでしょうか。

願わくば、可能な限り全員がWinーWinの関係性に持っていけると幸いです。

それでは今日も良い日々を。

▼『正しい応援』についてはガイドラインがあるので参考に。

“背中を押すだけが応援ではなくて、挑戦する人を守る為にキツくブレーキを踏んでやることも応援です。“

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